こんにちは。
Y.C.デンタルクリニック小児歯科・矯正歯科 歯科医師の山田です。
お子さまの大切な歯について、ご心配になったことはないでしょうか?
乳歯の抜ける時期について例えば、
・乳歯はいつ頃から抜けるの?
・乳歯が抜けた後に永久歯が生えてこないのは大丈夫なの?
しかし、身体の成長と同じように、歯の成長にも個人差がございます。
乳歯が抜け始める時期
一般的に6歳前後〜12歳の間と言われています。
個人差があり抜ける時期には幅があります。
乳歯の抜ける時期の目安は以下の通りです。
前歯下2本:5歳~8歳ごろ
前歯上2本:6歳~9歳ごろ
犬歯下2本:9歳~12歳ごろ
犬歯上2本:10歳~13歳ごろ
小臼歯下4本:10歳~12歳ごろ
小臼歯上4本:10歳~13歳ごろ
参考文献;日本小児歯科学会が発行する『小児歯科学会雑誌』の2010年10月号に掲載された「乳歯の脱落に関する疫学的研究」(鈴木善昭・他)
下の歯が上の歯より早く抜けることが一般的です。
参考文献;鈴木裕之、秋吉和夫、三谷博志、『愛媛県松山市の小学生における永久歯の発生年齢とその性差に関する研究』、 日本小児歯科学会誌、2002年、第40巻、第1号、pp. 25-30.
男児は女児よりも平均で半年程度早く、全ての恒久歯の発生が進む傾向が報告されています。
ただし、個人差は大きく、一概に言えない場合もあります。
奥田和弘、丸山俊二、神戸久雄. (1992). 恒久歯の生え換わりにおける個人差と性差の検討. 歯科学報, 92(4), 268-274.
乳歯が抜けそうな時
乳歯が抜けそうになると、歯がグラグラし揺れる状態が続きます。
そんな状態の歯をみると、ご自分で抜いてしまった方が良いと考える方もいらっしゃるかと思います。
しかし、抜けかかった乳歯を無理に引っ張らないでください。歯ぐきを傷つけてしまうことや歯根が折れるリスクがあり、永久歯の生え方にも影響を与える可能性があります。
乳歯が抜けそうな時は、乳歯が自然に抜けるまで待つことが望ましいです。
抜けかかっている乳歯は、少しずつ揺らすことで自然に抜けるように促すことができます。
ただし、乳歯が抜けかかっている状態で痛みや不快感を感じる場合は、歯科医師に相談することをオススメします。
乳歯が抜けた後
出血
乳歯が抜けると、出血することがあります。 この場合は、清潔なガーゼをかみ締めて出血を止めることができます。
歯磨きの注意
乳歯が抜けた後は、歯磨きをするときに、歯茎周辺を優しく磨くように心がけてください。
痛みや腫れ
乳歯が抜けた後、歯茎の周りに痛みや腫れが生じることがあります。
残った歯根
乳歯が抜けた後、歯茎には歯根が残ることがあります。 これは自然に溶けることがありますが、数週間以上残る場合は 歯科医に相談する必要があります。
見守っていくこと
まずは歯磨きの習慣を身につけましょう
乳歯は永久歯よりも柔らかく、虫歯になりやすいため、 歯磨きの習慣を身につけることが大切です。 歯ブラシを使って歯垢を落とすことで、虫歯や歯周病を予防することができます。
健康的な食生活を心がける
甘いものや粘着性のある食品は、虫歯の原因となります。 特に就寝前の食事は、虫歯の発生を促進するため避けた方が良いです。
顎の成長
乳歯が抜ける時期によって、顎の成長に影響がある場合があります。 歯科医師に相談して、適切な治療を行うことで顎の成長を促進す ることができます。
歯の生え変わりによる噛み合わせの変化
乳歯が抜け、永久歯が生えることで、噛み合わせが変わることがあります。そのため、食べ物を噛む力が弱くなったり、口の中の不快感を感じることがあるかもしれません。このような場合は、歯科医師に相談して適切な治療を 受けることが重要です。
歯科医院の定期的な診察を受ける
乳歯の抜ける時期に合わせて、歯科医師の定期的な診察を受けることが大切です。
乳歯に関して気になることは様々な要素が絡み合っています。
定期的な歯科医師の診察を受けることで、むし歯だけではなく歯並びの予防にもつながります。問題があれば早期発見・治療することができます。